人と自然の調和に基づく、
森のように呼吸する場所
この18ヶ月間、私たちの急ぎ足の生活は、穏やかなペースで進むようになり、より身近なところに焦点を当てるようになりました。この生活の変化により、私たちは生き方や地球との関係性について、更に深く考える機会を得ました。また同時に、私たちのコミュニティや自然とのつながりも新たな意味を持つようになりました。
Sumu Yakushimaは、人々が自然とのつながりを取り戻し、自然な形で人と出会い、視野を広げることができる場所を作りたいという、私たちの思いから生まれました。
屋久島の山から海までの流域一帯が生活の舞台です。滞在を通して、子どもも大人も自然と触れ合いながら、それぞれが理想とするライフスタイルを形にしていきます。また、さまざまな知恵と経験により、周囲の環境と地域社会を、より豊かに育んでいけるような関係性を築きたいと考えています。
サイト内の建物は、生態系に配慮し、人と自然の調和を模索して設計されています。基礎構造は日本で古くから伝わる土木工法を採用し、周囲の植生に働きかけ、土中環境が成熟することで地盤を安定・強化させる方式です。また、建物は最新のテクノロジーにより、オフグリット、高気密、高断熱の省エネ設計を基本としています。地元材を使用することで土地の風景を育み、その場の環境と呼応し続けます。こうして建物が森のように呼吸することで、サイト全体が循環しやすい空間となり、流域一帯の一部として正しく機能します。
旅先での自然やコミュニティへのエンゲージメントがイノベーションに繋がる新しい時代、小さな種がいつの日か大きな木になる可能性がSumuにはあります。
― The Sumu Community